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春日部市郷土資料館は平成2年7月に開館した郷土春日部の歴史と文化を紹介する施設です。

TEL. 048-763-2455

〒344-0062 埼玉県春日部市粕壁東3-2-15


資料情報

  • 資料名:大正12年粕壁町震災写真帖(たいしょう12ねんかすかべまちしんさいしゃしんちょう)
  • 年代:昭和10年(1935)5月15日
  • 法量:18.4×26.7cm
  • 種別:歴史資料
  • 収蔵番号等:市史編さん収集資料

解説

 大正12年(1923)9月1日に発生した関東大震災は、日本災害史上最大級の被害をもたらしました。粕壁町の被害も甚大で、建物の全半壊が646戸、死者は29人にのぼり、県下でも三大被害地とされる程でした。この写真帳は、震災前後の粕壁町を記録した写真集で、当時の粕壁町の被害と、その後の復興の様子を知ることができます。
 大地震により、町の東南方から古利根川にかけて大きな亀裂が生じました。①の写真の場所は、現在の緑町にあたり、地面が大きく陥落している様子がみえています。②は、日光街道(現在の春日部大通り)で、りそな銀行の向かい側周辺にあたります。当時、この付近に住んでいた粕壁小学校5年生の児童は、学校から帰宅した直後に地震が起こり、この通りに飛び出したと、作文に綴っています。また、小学校校舎も倒壊し、その後の授業は③のように屋外で行われた様子もわかります。復興後の状況を写した写真もあり、④では先述の上町表通りが整備されている様子がうかがえます。


語注

  • 関東大震災(かんとうだいしんさい): 神奈川県相模湾を震源としたマグニチュード7.9の大地震。 190万人の被災者、10万5千人余の犠牲者を出した。
  • 粕壁町(かすかべまち) :埼玉県南埼玉郡に明治22年(1889)~昭和19年(1944)まで存在した町。現在の春日部市中心部に位置する。
  • 県下三大被害(けんかさんだいひがい): 埼玉県内では、中川低地上に位置し、古くから町場として栄えた粕壁町、川口町、幸手町の被害が甚大であった。

参考資料

  • 『あれから3年、3.11を前に 大震災記念児童文集』(春日部市立粕壁小学校、2014年)
  • 『春日部市史 第6巻 通史編Ⅱ』(春日部市教育委員会、1995年)
  • 『新編埼玉県史 通史編6』(埼玉県、1989年)
  • 『図録 春日部の歴史―春日部市史 普及版』(春日部市教育委員会、1998年)
  • 後藤美貴「大正時代の粕壁の子ども」(私家版、1994年)
大正12年(1923)粕壁尋常小学校(現在の粕壁小学校)の児童たちの大震災記念児童文集についてはこちら
(このページの製作者 平成26年度博物館実習生・増井志織)
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