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春日部市郷土資料館は平成2年7月に開館した郷土春日部の歴史と文化を紹介する施設です。

TEL. 048-763-2455

〒344-0062 埼玉県春日部市粕壁東3-2-15


資料情報

  • 資料名:内出町火消しの纏(うちでちょうひけしのまとい)
  • 年代:明治〜大正時代
  • 法量:高230×直径65cm
  • 種別:歴史資料
  • 収蔵番号等:常設展示

解説

 この纏(まとい)は、粕壁地区内出町で使用されていた火消しの道具です。纏は、もともと軍団の標識として用いられていたものでしたが、江戸時代に火消たちの標具として用いられ、火事場で纏持ちが馬簾(ばれん)の中にはいり、火の粉を振り払いながら纏を振り、これを目印にして放水を行い、延焼防止のため建物を破壊しました。内出町の纏には、芥子(けしの実)に井桁をかたどっただしがあしらわれています。これは江戸の町火消のいろは組一組い組のだしと同型で、「芥子+枡」→「消します」の掛詞になっています。
 道に沿って家々が立ち並ぶ宿場町であった粕壁宿では、文化2年(1805)の初午の日に、数十年ぶりに火消組による火祭が行われ、町組ごとに行列になり、纏をふり、梯子乗りをしています。江戸時代後期には町組ごとに火消が組織されていたようで、大正12年(1923)には粕壁町内に消防団が少なくとも10部(隊)ありました。この纏の履歴・伝承は伝わっていませんが、だしに「第七部」とあることから、明治〜大正時代の粕壁町第七部消防団(内出町)で使用されたことが窺えます。

参考資料

  • 『春日部市史通史編T』(1994年)
  • 戸田市立郷土資料館『戸田の消防〜災害から地域を守る』(第28回特別展図録、2012年)
  • 山本純美『江戸の火事と火消』(河出書房新社、1993年)
(このページの製作者 平成26年度博物館実習生・石坂美萌)
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春日部市郷土資料館

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